女子大生になりたての19歳のころ、23歳の彼ができました。彼に告白された時「実は彼女がいる」と言われそれをどうしろというのかと思っていると、数日たって「別れてきたから」と言いました。彼曰く、隠し事をするのは嫌だったということです。そして私と彼は付き合うことになりました。
33歳になった今ならそれを誠実とは思わないでしょう。誠実なら先に別れてから私に告白するはずだからです。しかし当時は、隠さず言ってくれたことや本当に別れてきてくれたことを誠実さだと勘違いしたのです。
あれよあれよと私の一人暮らしの部屋に住みだしました。いわゆる同棲生活はそれなりに幸せでした。大学にも送り迎えを時間が許す限りしてくれました。バイト先のオーナーの親戚だったので、もちろんバイト先にも来ます。
初めは嬉しかったのですが半年くらいしてから少し重くなっていました。彼はちょっと携帯にでないと怒り出しました。授業中で出れなかっただけでも聞く耳を持ちません。また、飲食店なので接客はある程度しますが、男性客と話すだけでもその場ではなく家に帰ってからよく怒られました。少しでも口答えしようものなビンタが飛んできます。かなりの束縛でしたが、それも愛情と勘違いして関係を続けていました。
交際から4年のある日、私の携帯に知らない番号から電話がありました。出てみると、知らない女性です。話を聞くと私の彼と付き合っていると。半年前からだそうで、彼の携帯を見て私にかけてきたようです。私を浮気相手だと思っていたようですが私が4年になると伝えると言葉を失っていました。その夜その人の家に泊まりにくるというのです。私は出張だと聞いていましたので、なるほどなという感じです。こういう時女性とは恐ろしい生き物です。彼が仕事が終わる前に私がその女性の家に行くことになりました。そうです、待ち構えておくのです。私とその女性はお互い何も知らずだったことで妙に団結してしまいました。
高速に乗り40分、家に着きました。その女性はご主人と死別され中学生の娘さんがいました。年齢は私の母くらいでした。といっても老け込んだおばさんではありませんでしたが。
共同戦線をはった私たちは、互いに怪しいと思う日や行動を言い合い、結果、私たち二人も分からない空白の日が出てきました。これは聞くしかないと彼の帰りを待っていました。
女性との話の中で一番ショックだったことがあります。それはほとんど毎日彼に作っていたお弁当、時々その女性の娘さんに渡していたそうです。もう、情けないやら腹が立つやらで・・その時もう私はこの人とは別れようと思いました。最後に修羅場をプレゼントしてからですけど。
相手の女性は口では「私が浮気相手やし、身を引くから」といいつつそんな風には見えず、一種の同情みたいなものがありました。今となれば見下してたのかもしれませんが。
そして彼が帰ってきて、リビングに入ってきて一言「なんでここにおんねん」と。「それは私のセリフや」と返しました。それから尋問です。やはり私とその女性の他にもう一人女がいました。あきれ返って「荷物は送るから、住所メールして」と言い残し、女性に軽く挨拶をしてその家をでて、車まで歩いていました。すると後ろから追いかけてきて「あいつは金もってるからかまってやっただけや」と、まだ私とどうにかなるともりかのような言い方をしたので、「興味ないわ」と車に向かっていくと髪を引っ張られ道路に倒され罵倒されました。逆上させても力ではかなわないので、まだ電話するからと言い残し帰りました。
その後の話し合いできちんと別れました。彼はうちの家の近所に家を借りたらしくその女性に家具一式を買ってもらったそうです。その後違う女の子と結婚したそうですが、浮気がばれて離婚したそうです。別れてから7年後くらいに私が勤めるラウンジに来てそう言っていました。その夜、誘われましたが、鼻で笑って断ってやりました。
あの束縛は、自分にやましいことがあるから、私もそうするのではないかという感情からくるのでしょう。人は自分を映す鏡なのかもしれません。しかしそれからも同じような人を好きになり続ける私も見る目がないですね。